【クマザサエキスの原材料のチシマザサを伐採している八甲田山について】
八甲田山(はっこうださん)は、岩木山とともに本州最北部にある火山群の総称です。1,500m級の山々が並び、最高峰の八甲田大岳の標高は1,584m。日本百名山の一つに数えられています。この連峰の深山には、ブナを中心とした原生的な森林(もり)が生い茂っており、それらの周りにはクマザサが密生しています。
八甲田山の夏は、涼しくハイキングには最適です。秋も素晴らしい紅葉を楽しめます。しかし、冬になると積雪は7m以上となり、木々も凍りつくほどの寒さになります。この中で、クマザサは雪に埋もれながら枯れることなく、成長を続けます。この厳しい環境が、八甲田山のクマザサが精力的に成長する秘密です。
青森地方では、チシマザサと呼ばれるこのクマザサは、笹特有の防腐効果を利用して、ちまきを包んだり、食べ物の下に敷いたりと身近に利用されてきました。また、八甲田山山麓の地方では、古くから「身体に良い」として、この笹のお茶が飲まれていたといいます。