ホルモンバランスを整える!

クマザサに含まれている成分が血清中のカルシウムイオン濃度を増加させホルモンの異常分泌を正常に保つといわれています。
老廃物などを体外に排出するので肥満予防、動悸、息切れ、めまい、肩こり、倦怠感などの改善になります。
更年期時にお悩みの方にももちろん熊笹はいいですよ。

体験談

生理不順・生理痛の解消に!

熊笹は日本古来の植物で熊笹の鉄クロロフィリンは汚れた血液を浄化するといわれています。
緑の血液とも呼ばれ造血作用があるといわれています。
末梢血管の流れをよくし、手足の冷えを解消してくれます。
そしてホルモンのバランスも良くなり生理不順にも効果があるといわれています。

日本を元気にする経営者図鑑

【長寿について】

長寿寺紅葉-thumb-580xauto-772日本の独特の建築として、藁葺き屋根、茅葺き屋根があります。これらの屋根の特徴は、冬暖かく夏涼しいということです。わが国のような湿度の多い国には最適と言えましょう。

ところが現在ではほとんど見られなくなったのですが、笹で屋根を葺くという地方がありました。石川県、富山県、鳥取県などです。しかし今言ったように、現在ではほとんど見受けられなくなっています。

笹で、葺いた屋根にはどんな特徴があるのでしょう。実は笹葺きの屋根の下に住んでいる人たちは、長寿の人が多いということです。つまり屋根を笹で葺くと長生きできるということなのです。

これは単に呪術の言葉や言い伝えということではなく、データとして笹葺き屋根の下で生活する人たちに長寿者が多いことがはっきりと示されているのです。

わが国の植物学の泰斗・故牧野富太郎博士もこの事実を認めており、笹葺きの屋根をもつ家を視察した折、この事実を知り、屋根を葺いた笹に”ササ・テクトリウス・マキノ”と名付けているほどです。

これはラテン語で、”屋根を葺く笹”という意味です。屋根葺きに使われる笹は主としてクマ笹ですが、そのうち麦藁や稲藁などを混ぜるようになり、純粋の笹葺き屋根がなくなってしまいました。

長寿を約束する笹葺き屋根が絶滅寸前となったのは、笹で屋根を葺ける人がいなくなったこと、五、六年ごとに葺き替えなければならず、そのための手間賃が高くなり、笹よりも現在の建材で屋根を作ったほうが、安く付くということがあるのかもしれません。

笹葺き屋根の下に住む人が長生きだったことの理由は、我が国の気候に合った―高温多湿―屋根だということのほか、ここに住む人たちが農業をしていて、新鮮な農作物などを摂っていたこと、さらに笹が生えている土地の地下水を飲料としていたこと、笹が放出する「フィトンチット」を全身に取り入れていたことなどにもあるのではないかと思われます。

屋根を葺くことが不可能となった現在、笹を刈り取ってきて室内にぶら下げておけば、その効果が高く、夏は風通しが良くて涼しいこの笹葺き屋根は、健康長寿の為にも再び見直してほしいものです。

【踏み竹健康法について】

美しい竹「足は第二の心臓」という言葉を聞いたことはありませんか?この言葉は実に当を得た言葉なのです。ツボ刺激療法における経穴(ツボ)・経路と関連療法の説明によると、足の裏は人間のほとんどの機能が通じているということです。例えば心臓の機能は土踏まずの部分に、肝臓の機能は親指の当たりにも通じていますし、生殖機能はかかとの当たりに通じています。この機能が通じている部分を刺激することによって、その内蔵の働きが活発になるのです。

私たちの経験から言って、その部分(ツボに当たる)を刺激するためには、指圧やマッサージは大変効果的ですが、もっと簡単に刺激する方法があります。それが”踏み竹健康法”なのです。

これは竹博士・上田弘一郎さんの受け売りになりますが、上田さんはなぜ竹を用いるかについて次のように述べておられます。

 

一つは竹の持つ強い生命力と素晴らしい成長力が、足の裏を通じてからだに伝わる。たとえば、タケノコが地上に出てから三ヶ月ぐらいで親になってしまい、あと何年たっても太らない。そのあとはひたすら子孫の繁栄をはかる。そして太い竹ではあるが伸び盛りに、わずか一日中に120センチも伸び、三ヶ月で20メートルの高さになる。また土の中には地下茎がネットを重ねたようになり、それに竹が連なっているので、木と違い、一本一本の力でなく強い共同力をあらわし、仮に倒れたり枯れたりしても、地下茎は生きていて若竹を再生する。つまりどんな災難に会っても立ち上がる根性をもっている。こんな強い生命力にあやかるとの心理的な効き目がある。これについては日本では『病は気から』ということばがある。

もう一つは、竹には中空があり、その表皮(はだ)がすべすべしている。そして、その表皮の丸みが足のうらにピッタリ合い、いわゆるツボに当たって何ともいえない気持ちのよい刺激が与えられる。この感触は木や他の製品ではとうてい味わえない。

こうして、足の運動で、足のうらから血液がポンプでおされるように動き、自然に全身へのめぐりがよくなり、頭寒足熱の効きめがあらわれて、からだ全般によい影響を与えるのだと思う。

 

【臭いと笹の関係】

餌を笹に変えるとどうして糞臭公害がなくなるのでしょうか。これは笹に含まれているクロロフィルという成分が主として影響しているようです。

このクロロフィルには脱臭作用があり、化学的にいうと臭気を出す原因となるものを酸化還元して無臭とするのです。このためクロロフィルは歯や口から出るいわゆる口臭を防ぐものとして、歯科、口腔外科で脱臭剤として用いられています。

腸内の菌叢(きんそう)を改善して、クマ笹に大量に含まれているダイエタリファイバー(水溶性繊維)が腸の中を浄化し、老廃物や毒素を体の外に出して腸をきれいにします。そのためか腸からは臭いのしない糞が出されるいうことです。またクロロフィルは、腸の動きを助け、強い解毒作用も持っているのです。

笹に含まれている防腐作用の主成分である各種カルボン酸や、精油(テルペンの一種)も有効に働いていることは確実でしょう。

もし、牧場や厩舎が臭くて周囲から文句を言われているところや糞の臭いに困っているところは、ぜひ毎日の飼料として笹を与えてみてください。

 

【胃の異常機能を治す】

自然「胃・十二指腸潰瘍」はご存知でしょうか。これにクマ笹エキスは有効だと言われています。

胃・十二指腸潰瘍の原因は、胃液(肉などのタンパク分解酵素のペプシンと胃酸=塩酸)の分泌過剰が主因とされ、この分泌過剰を抑制したり、中和する医薬品が賞用されています。

クマ笹エキスの場合は、各種機能性成分が働いて、胃の異常機能を治すものと考えられます。例えば、成分のクロロフィルの場合、過剰分泌ペプシンによる胃壁の消化を防ぎます。そのためクロロフィルは“抗潰瘍性ビタミン”とも言われています。

またクロロフィルは、あらゆる臓器機能に強力な促進作用を施します。例えば造血を促進し、心筋の収縮を強化し、脈拍を規正し、呼吸活動を盛んにし、肝機能を高める働きなどをします。

いずれにしても、クマ笹エキスが胃・十二指腸潰瘍、さらには、腸炎、胃酸過多、便秘、下痢など消化器機能の異常に有効であることは、各種機能性成分などが相加・相乗的に作用するためと考えられています。

【細胞を蘇らせる】

笹の葉約10年前から、この笹の葉の持つ薬効を研究する人たちが出てきました。その中でその人達が笹の葉が持っている細胞賦活化作用についての研究をされているそうです。それによると、笹の葉は細胞を生き生きさせ、それによって新しく生まれる細胞の分化増殖に大いに役立っているとのことでした。

防腐効果の活用、漢方薬・民間療法への適用など、先人達は自然に得た生活の知恵として、役立てていました。しかし一部を除き、それはあくまで生活経験で得たものであって、きちんとした科学的な研究によるデータに、基づくものではありません。

 

クマ笹が切り傷などに聞くということは、昔からの言い伝えなどで知られています。特にアイヌの伝説の中には、狩人の矢で傷ついた熊がクマ笹の葉を噛んで傷口に当て、それで治療したというのが残っているくらいです。

しかし約二十年前には、「クマ笹の抽出分画」およびビタミンCの併用効果」と題する論文が発表されたそうです。それによると、創傷などにクマ笹の成分が非常に良く作用することが書かれています。

【糞と笹の関係】

上野動物園で飼育されているパンダは子どもたちの人気の的ですが、そのパンダについて面白い話を耳にしたことがあります。パンダの常食は竹や笹ですが、飼育係の人の話ではパンダの糞は全く臭くないのだそうです。

この話を聞いてある牧場では、笹を細かく砕いて餌として牛に与えました。この牧場は日頃、牛の糞が臭いと町の人たちから抗議を申し込まれていたということです。特に風が牧場のほうから街へ吹くときは、ひどく臭うというのです。

糞が臭いからと言って、牛を手放すわけにもいきません。牧場側は大弱りだったのです。そこで先ほどの話ですが、笹を砕いたものを飼料として与えてみました。

やがて数日後、牧場の人たちからは牛の糞が以前ほど臭わなくなったのに気がつきました。さらに数週間続けたところ、以前のような悪臭はなくなり、笹の匂いのみになったのです。

町の人たちからは、「この頃は前のようなひどい臭いがなくなりましたね。これだったら問題はありません。」と喜ばれたのです。

と同時に、今までの飼料に変わって付近に生えている笹を与えたので、飼料代が大幅にダウンできたということで、一石二鳥の効果があったのです。

北海道の釧路地方では、その地方に自生しているエゾミヤコザサが唯一の餌なので、糞臭公害は全くないということです。

【笹風呂について】

笹風呂2みなさんご存知ですか?温泉にゆっくり浸かることで、新陳代謝機能が活発になり、ホルモンのバランスもよくなりイライラがとれ、生理的にリフレッシュできるという効果があります。

 有名な福島県の民謡に「会津磐梯山」と言われる名曲があります。この民謡の出だしの文句は、”イヤー、会津磐梯山は、宝の山よ。笹に黄金がエーまた生り下がる”ですが、この、”笹に黄金が生り下がる”という文句は一般的には”笹に生り下がるほど黄金が採れる”という意味だと言われてきましたが、そうではいという説があります。

 もともと会津地方には熊笹が多く繁茂しています。そして笹の地下茎は地中深く入り込んでいるので、その地下茎の間を通る地下水には、熊笹の成分が十分に溶け込んでいると考えられます。つまりこの地方の笹には、黄金と同じように貴重な効力のあるもの、つまり笹のエキスがあるということを意味しているというのです。

磐梯山の麓に、横向温泉があります。この温泉はすべての宿の屋根は笹で茸されています。そしてその温泉の湯室には、”婦人の秘湯”と書かれた文字があります。

この地方では、結婚してなかなか子供が生まれない女性は、この温泉に来て湯治をすると間違いなく子宝に恵まれると言われています。そのせいか女性客がたくさん訪れるということです。

この温泉の周囲にも熊笹がたくさん生い茂り、そこから湧き出る地下水が熊笹のエキスを吸い取っていることがわかります。ここで湯治する人は、熊笹の入った温泉に浸かり、三度三度自炊する食事や飲み水からも熊笹の成分を吸収していることになります。

また、温泉宿の建物の屋根が笹で茸かれているということなのです。笹の屋根は、長生きをするということで知られています。

【笹と酒の関係】

No3みなさんはこんな落語をお聞きになったことがあるでしょうか。これは「めか馬」という話で、八五郎という町人の妹が赤井御門守という大名の側室になり、世継ぎの男の子を出生し、その祝いに兄の八五郎が大名に招待されるという話です。町人言葉と大名言葉がお互いに理解できないというおかしさのある話ですが、その中にこういうやりとりがあります。

大「ところでその方、酒(ささ)はたべるか、どうじゃ」

八「へへ、せっかくですがよしましょう。へえ、馬じゃねえからねえ、笹っ葉なんざ食いませんやね」

大「いや、ささと申す。酒である」

八「へっ、酒…?ありがてぇね、どうも。ええ、酒なら浴びるんでごんす」

 

ここに出てくる言葉ですが、大名言葉に酒の事をササと言っています。八五郎はササを笹の葉と勘違いするわけですが、なぜ酒の事をササというのでしょう。

酒という言葉は、「栄え水」が語源とされています。また「寒風邪気を避ける」というのが語源という説もあります。

酒が貴族の中では「ササ」と呼ぶようになったのですが、さらに酒と「ササ」の関係はあります。神祀りの際には必ず笹に供えたり側に立てたりしますが、この笹を供えたり立てたりするときにはお神酒をあげます。そのためお神酒の酒と笹が結びついて、酒のことを「ササ」というのだとする説もあります。

大阪の今宮戎神社では、新年の一月十日に「十日戎」というお祭りが行われます。この時、宝恵駕篭に乗ったきれいどころが街を練り歩きますが、この際の掛け声が、「商売繁盛でササ持ってこい」というのですが、このササも酒のササからきているということです。

 

【竹・笹にまつわる信仰】

私たち日本人は、竹・笹に関して特別の思いを抱いているようです。生活必需品や建材などは言うに及ばず、竹・笹が日本人としての精神組成に大きな貢献をしているとは言っていいようです。

例えば、日本人なら誰しも、青竹を見て清々しいと感じない人はいませんが、西欧人は特別、そのような感情は持たないと言います。また竹で作った器は、私たちには涼しさを感じさせるようなものですが、西欧の人たちには単に美しい器としか映らず、涼しいとか清々しいとは感じないのです。これは美意識の違いとは別に、竹そのものに対する感じ方の相違なのでしょう。我が国では最近は見られなくなりましたが、かつては垣根に竹を使っていました。これは日本独自のもので、外国ではジャパニーズ・フェンスといい、竹イコールにほんという意識があります。
竹に対する日本と欧米の違いの一例として、こういう話があります。
第二次世界大戦中、米軍捕虜にちょうど旬だった筍を食べてもらおうと若竹煮にして出したところ、
「日本では、捕虜に竹を食べさせるのか。しかも黒い紙を一緒に煮て出すとはなにごとか」
と大騒ぎになり、戦後の裁判でもこのことが持ち出されたと言います。若竹煮とは、筍と若布を炊いたもので、春先の御馳走(旬の筍の食効は、閉じ込められていた冬から蘇ってきたところにあります)の一つになっていますが、アメリカ人の目には、なんと太い竹を鋸でゴシゴシと切って、黒い紙(若布)と煮たもののように見えたのでしょう。
このように、竹は欧米人には想像もできない日本人の精神文化や食生活に、大いにかかわりを持っていると言えるのです。

 

【竹の成長について】

伊勢神宮竹は成長が速く、地下茎によって繁殖します。新しくできた芽(タケノコ)は地下茎に連なる他の竹の栄養で育ち、地下茎は1年に7~8メートルも伸びることがあります。

竹には60個ほどの節がありますが、成長して増えるのではなくタケノコの時から同じ数の節を持っています。この節に成長点があり、この成長点がすべて伸びます。節と節の間隔が広がることによって背が高くなります。
また、成長に必要な栄養は地下茎を通してこれに連なる成熟した竹から供給されます。これがピーク時には1日に80~100センチも伸び、2ヶ月弱の間になんと20メートルもの高さに成長します。

タケノコから2~3ヶ月で1人前の大きさになり葉を茂らせ光合成を開始します。
植物体を支える稈が中空なのも早い成長に向いています。

スギ、ヒノキは普通、20年経っても10メートル前後にしか成りません。

また竹は常緑で冬期になっても葉を落としません。雑木林の主木である「コナラ」や「クヌギ」は落葉樹のため春先から初夏まで林床に日が射し、林床の植物や時代を担う若木が、光合成を行いエネルギーを蓄えることが出来ます。
一方、竹林では林床に日が射さず何も生えることが出来ません。この様な競争優位性のため既存の林に進入して占拠してしまうそうです。

【竹の園生について】

階段古い言葉ですが、”竹の園生”という言葉をご存知でしょうか。これは皇帝や皇族という意味なのです。これは古代中国の北魏の考王(510年頃)が梁の国を治めることになったとき、免園という庭を作り、そこにたくさんの竹を植えたことに始まります。それ以来、竹と皇室とは強いつながりを持ったということです。

これは竹の持つ無限の繁殖・繁栄にあやかりたいという願いと、竹の持つ不思議な力、長生きできる、竹の生えているところの地下水は健康にいい、を生活の知恵として身につけていたのではないかと考えられます。

他の松と梅にも触れておきます。

松は常緑樹で、一年中青々して緑を保っています。しかもその姿は気品が高く、特に荒れ地に根を張って風雨に絶えて生い茂る性質が高く評価されたものです。また根強い繁殖力を持ち、その種は一キロ以上も遠くに飛んでいきます。

梅は春に先駆けて、どの植物よりも早く花を咲かせます。しかもその匂いは上品で誰にも愛されています。

また、実は食用や焼くようにもなり、私たちの生活に役立っています。前に梅よりも先に椿が入っていたということも書きましたが、ある人の説によると、「椿は長寿を表し、縁結びの愛染椿として大人になって良縁に恵まれる印でもある。梅は中国産だし、日本固有の植物の中から三友を選ぶのなら、松竹椿とすべきである」といいます。しかし、これは松竹梅のほうが口にする場合、言いやすいようです。

 

【竹と人間の染色体の関係について】

扇子 竹は私たちの生活の中に深く関わってきました。食物としてあるいは生活必需品として古代から私たちが生きていく上で切っても切れない関係ができあがってきました。

竹で作ったもので、新しい素材に変わったとしても、未だに竹の製品が珍重されているものをいくつか挙げてみましょう。

扇子と団扇はいまでも竹で作ったものにはかなわないようです。とくに扇子はプラスチックななどではだめですし、団扇も竹でなければ風情がありません。

籠やざるもそうです。プラスチックでできたものも相当に使われていますが、やはり竹で作ったものにはかないません。

竹は温度によって伸び縮みの差がないところから、

物差しや計算尺、算盤に用いられてきました。これもプラスチックではだめです。一番身近なもので“孫の手”や“耳掻き”があります。木製やその他の材質でできたものと違って、竹製のものは肌触りが一つ違います。

こうして見てみると、竹との間に不思議な共通点があるのです。前出の上田弘一郎さんが、こんな指摘をしています。

私たちには遺伝と深い関係がある染色体というものを持っています。人間の染色体は体細胞2nで、男女ともに主に46ですが、なかには47や48という人もいます。

ところで竹の染色体を調べてみると、なんと日本に産する竹のほとんどが2nで48なのです。植物と人間とを同じに論じることはできませんが、私たちが何の抵抗もなく竹や笹に親しんでいる理由の中に、ひょっとするとこの染色体が同じということがあるかも知れません。

【真説竹取物語】

月昔、駿河の国に“竹取の翁”というものがありました。山野に分けて入り、竹を取り竹細工で生計を立てていました。六十歳も超えようというのにこの夫婦には子どもがありませんでした。

秋の小春日和のある日、翁は切り口からともて甘い香りのする竹が生えている薮を見つけ、そこから竹を取ってきて細工をすると、細工は面白いようにはかどり、しかもとても上手にできたのです。

この竹で作った品物は面白いように売れ、夫婦は一生懸命に仕事に励みました。お婆さんは仕事に夢中になって、着物の前がはだけているのも気がつかないほどです。

ある夕暮れどき、一枚の竹紙がお婆さんのはだけた着物の中に入り込み、奥深く入ってしまいました。そうするとお婆さんの気分が怪しく波立ち、ここ三十年ほど忘れていた悩ましい気持ちに襲われたのです。

一方のお爺さんも、竹を切ったり割ったり、するたびに吸い込む竹の精のためにやはり心を乱されていたので、お婆さんを抱き寄せ、久しぶりに青春を味わったのです。

これを期に、竹を切ったり割ったりするたびに竹の精を吸い込んだのでしょう、だんだん若さを取り戻しました。そして八十八歳の米寿の祝いになんと可愛らしい女の子を産んだのです。

老夫婦は、「何だあの爺婆は、八十八にもなって子どもを産むなんて。恥ずかしいと思わないのか」と近所の人たちから笑われるのを恐れ、「この子は、わしが割った竹の中からでてきた子なんだ。だから名前もかぐや姫とした」とごまかしたのです。

かぐや姫は、お爺さんお婆さんが竹の精を受けて作った子どもだったので、肌の色艶は良く、竹が三ヶ月で成長するように百日ほどすると成人の印の生理が始まり、一層美しくなりました。

…(これからは『竹取物語』と同じように)三人の公家から熱心に求婚され、無理難題を行ってその求婚を斥けました。そして帝から后に所望されましたが、それも断ったのです。

かぐや姫が誕生して八年目の五月の新月(月が隠れて闇夜になること)の頃になると、姫は物思いにふけるようになりました。そしてお爺さんお婆さんの前に手をついて、「お爺さんお婆さん、私は実は竹の精で、人間の子ではありません。今月の十三日には竹の園へ帰らなければなりません。いろいろとお世話になりました」と泣きながら話したのです。

お爺さんお婆さんはびっくりして帝にそのことを話し、なんとかかぐや姫を竹の園に帰さない方策を立ててほしいと頼んだのです。

帝は軍勢を遣わし、かぐや姫の部屋をねずみの這い出る隙もないほどに十重二十重に取り囲みました。

しかし、十三日の真夜中、かぐや姫はお爺さんお婆さんと帝に手紙と不老不死の霊薬を残して消え去ってしまいました。かぐや姫を后に迎えられなかった帝は、“かぐや姫のいないこの世には不老不死の薬など無用”と言い、手紙を天に最も近い駿河の国の山の頂上で燃やし、霊薬をふりかけました。その煙は不老不死となって、今でも立ち上っています。そしてその山を不死(富士)の山と名付けられたということです。

 

これが『真説竹取物語』ですが、この真説には竹が回春の効果があり、また精力増進の働きがあることを意味しているのです。

【漢方に生きる笹の効用】

竹&笹 「防腐効果や健康に良い竹が、薬として役に立たないはずはない」というは理にかなっていると言えます。  わが国は古くから漢方(中国医学)が伝統的に用いられてきました。こ

もともと漢方は、自然、天然に産したものを薬として用いられています。

今から約千七百年前の漢方の古い書物に『神農本草経』というのがありした。また同じ時代に『傷寒論』という医学書が出ていますが、これらの書物にも竹の葉、根、実、汁の効用を説いた記述が残っています。特に『傷寒論』には竹葉石膏湯という処方が出ています。

青森県五所川原市立西北中央病院皮膚科医長・鈴木賢二先生がおっしゃるように、漢方では笹のことを竹葉と呼び(日本産のものとは異なるとのこと)、活用しています。竹葉の薬効は、解熱、抗炎症、鎮咳、解毒、消腫瘍、抗口渇、止血、殺虫などに効果が高いと言われています。

下記の内容は、故 大塚敬節 博士(前日本東洋医学会会長)の著によるものになります(竹の皮の配合例も挙げました)。

 1  甘湯  (かんとう)-竹の甘肌を削ったものと、米と生姜を加えた煎じ薬。
熱病の後でしゃっくりが出たり吐き気がしたりして、食事が落ち着かない場合に効く
 2  生蘆根飲  生の芦の根に、竹の皮の削ったものと米と生姜を加えた煎じ薬。
効用は1と同じ。
 3  生地黄湯  しょうじおうとう-竹葉の他に生地黄をはじめ、十一種の薬が入っていて、流行性熱病
のこじれたものを治す。
 4  竹飲  竹の皮の他に生姜、梔の実、黄芩が入ったもので、高熱、頭痛があって食べると吐く
という症状に効く。
 5  前胡湯  竹葉の他に六種の薬が入っていて、高熱や悪寒があって、食べたものを吐くという
症状に効く。
 6  地黄湯  竹葉の他に他黄が入っていて、咳、喉のただれに効く。
 7  紫胡湯  さいことう-竹葉、紫胡などが入っていて、熱のために意識が朦朧となり、胸の脇や
関節の痛み、食欲がないという症状に効く。
 8  沢瀉湯  たくしゃとう-さじおもだかなどに竹葉が入ったもの。胃炎で食欲がないときに効く。
 9  五味丸  竹の皮、茯苓が入ったもので、長く吐き気が治まらないときに効く。
 10  大半夏湯  だいはんげとう-食べると吐くというときに用いる。竹の皮に人参、茯苓が入っている。
 11  補肺湯  ほはいとう-肺を丈夫にし、咳を鎮め、声が嗄れるのを治す。
竹葉、桑白皮、五味子が入っている。
 12  茯苓湯  ぶくりょうとう-のどがひどく渇くのを止める。
竹葉の他に黄鳥瓜の根、茯苓が入っている。

そのほかにもたくさんありますが、竹葉がいかに古くから薬用に用いられました。

 

竹や笹を用いた応用例

 強い口臭とき  煎じた液で口をゆすぐ
 頑固な水虫  笹と南天の葉を同量に混ぜ、それを煎じた液で洗う
 蜂にさされたとき  女竹の葉を煎じた液で温める
 犬に噛まれたとき  竹の葉の汁を塗る
 はやり目  竹の葉の汁を塗るとよい。
 しゃっくり  竹の甘皮を煎じた液を飲むとよい。
 生理が長引いて止まらないとき  竹の甘皮を煎じて飲むとよい。食当たりのときは、竹を黒焼きにしたものを飲むとよい。

 

 

【松竹梅の由来について】

松竹梅おめでたいしるしとして、「松竹梅」という組み合わせはよく知られています。お正月や婚礼などの席には、よく松竹梅の植え込みが飾られていますが、これはどういういわれがあると思いますか。

中国では昔から、寒さに耐える植物としてこの松、竹、梅を選び「歳寒の三友(三清)」と呼んでいます。松、竹、梅は、植物の中でも特に冬の寒さや雪などにじっと耐え、常に緑を保ち、寒中でも花を咲かせるということから選ばれたものと思われます。
わが国では六百年ほど前の室町時代の頃から、おめでたいものの代表として松竹梅が使われ始めたようです。この頃、京都御所に農民たちが正月用の松竹梅を献上したいという文書が残っていることから推測できます。
それ以前は、冬の寒さに耐えて咲くのは椿であるとして、「松竹椿」とされていましたが、語呂が悪いのか、松竹梅になったのです。
松竹梅を選んだ中国や台湾では、なぜか松竹梅の松を外して竹と梅だけの組み合わせが多く取り上げられていますが、どうしてかは不明です。
おめでたい植物の一つとして取り上げられた竹ですが、ただ寒さに耐えるという意味合いだけではないようです。
竹野特徴の一つとして、竹は一本だけで生えるのではなく、群生するというのがあります。これはたくさんの竹が手を取り合って家族としての寿命がいつまでも続くという意味もあります。

【松竹梅の効果】

TI_341431_20111111095853000松竹梅は健康食として大いに効果があります。
松は松葉の粉末が健康食として知られ、血行を良くし頭の働きを高め、老人ボケを防ぐと言われています。心臓の働きを助け、リウマチや神経痛にも効果があります。また、松葉を毎日四、五本噛んでいると胃の働きが良くなります。特に若葉は動脈硬化防止に良く、タバコ代わりに噛むといいそうです。松の葉をお酒に漬け、松葉のエキスがお酒にとけ込んだのを飲むと高血圧に効果があります。松の実は食べておいしく、強壮効果があります。
竹は不思議な植物で私たちの体にはどこかピッタリするところがあります。これは、人間と竹の染色体が非常に似ているということと無関係ではないような気がします。ということは私たちの身近なものの「孫の手」を使ってみてもわかります。孫の手は体が痒くて手が届かない部分を掻くのに用いますが、これは木や金属などで作ったものではピッタリきません。やはり竹でないと肌ざわりが良くないのです。竹については後々詳しくご紹介しますね。
梅はよくご存知の梅干しの効果です。胃液の分泌を良くして消化を助けます。頭痛のときは梅干しの肉にハッカを少し入れてこめかみに貼るとよいです。中耳炎や痔にも効果があり、それぞれ患部に梅干しの肉を貼るとよく、さらに防腐力があることも知られています。

【日本人の竹や笹に対する思い】

No1なぜ、日本人は竹や笹についてこれほどの思いを抱いているのでしょうか。一つには竹・笹という植物が、西欧よりも我が国に多く自生しているからだと思いますが、もっと大きな要因としては、春先に芽を出した木(おそらく私たちの祖先は、竹を木だと思ってきたのでしょう)が、見る見る成長して夏までに一人前の木になってしまうという成長の早さの不思議に驚き、竹・笹には特別の力(呪力)が備わっているに違いない、と信じるようになったのでしょう。こういうところから、『竹取物語』このような伝説が生まれたのではないかと思われます。

人間の汚れを取り除く”御払い”や新年の松飾り、七夕で願いをかける飾りなど、すべて竹や笹の持つ呪力に頼ったものでしょう。こういうところから、私たち日本人は、竹や笹の対しては信仰とも思える気持ちを古くから持っていたのです。

【個々の成分紹介】

Leaf

●カリウム

私たち日本人はカリウムの摂取量も少ないと言われています。カリウムが含まれている食品は、主に海藻や野菜などです。

私たちの体の水分がいつも75%に保たれているのは、ナトリウムとカリウムのバランスによるものです。このバランスが異常になると、グルテン不耐性、重金属中毒による腎機能の低下、代謝機能の低下が現れます。

また細胞レベルでは、カリウムの不足とナトリウム過剰によって、ナトリウムが水分を引き寄せるために“水ぶくれ”となり、浸透圧を一定に保つことができなくなり、細胞が死んだり筋肉がマヒしたりします。

カリウムが多く含まれている食品としてよく知られているのはリンゴですが、青森県のリンゴ生産地区では、かつて東北は高血圧社が多かったのに、一般的に住民は低血圧だと言われ、脳卒中死亡率も秋田、福島の各県と比べると低くなっています。(ただし、青森県民の健康状態を全体的に見ると、決して良いものではありませんが)

高血圧予防以外にも、このカリウムは糖尿病予防にもなるのです。インシュリンの働きが悪くなると、血糖値が高くなるのですが、カリウムはこのインシュリンの働きにも影響を与えているようです。

そのほか、カリウムが欠乏すると筋力低下、超機能低下、反射機能の低下、近くの鈍化などが見られます。

 

●リン

リンは、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウムとして、骨や歯を作ります。また脳、筋肉、肺、肝臓などはほとんどの組織に含まれています。そして血液、体液の中世保持、糖代謝をスムーズにし、ビタミンB1、B2と結合して酸素作用を補い、浸透圧の調節、エネルギーの貯蔵などという生体機能維持の重要な役割を果たします。

リンを吸収するためにはカルシウムが必要路なり、カルシウムが不足するとリンは腎臓から体外へ排出され、欠乏症となります。逆にリンを過剰に摂取するとカルシウムが不足してしまいます。

 

●ナトリウム

ナトリウムは、細胞浸透圧を維持することや、水分の代謝、筋肉の収縮、血液の酸・アルカリの平衡維持、神経の刺激感受性という体の生理作用に重要な働きをする必須成分です。

ところが私たち日本人は、一般的にナトリウムの摂りすぎだと言われています。ナトリウムは塩素と結合して食塩となります。ここで注意する点がありますが、ナトリウムは「天然のナトリウム」と「塩化ナトリウム」があります。天然のナトリウム(塩)は多めに摂取しても問題ありませんが、塩化ナトリウムを摂りすぎた場合、高血圧、脳卒中、動脈硬化をきたします。ただ、体質的な感受性の問題ではないかという見方もあります。いずれにしろ運動や食生活のバランスが大切なのです。

●マグネシウム

マグネシウムが不足すると、大切なカルシウムを体内に摂取する事が難しくなります。と同時にカリウムの細胞内保持ができにくくなります。

つまりマグネシウムが不足するとカルシウムやカリウムをいくら体内に摂り込んだとしても、体液の中に溶け込ませる事ができないので体外に排出されてしまいます。これによりマグネシウムが不足すると、心臓の不整脈、筋衰弱、手足のふるえ、痙攣、便秘、ブドウ糖不耐症などを引き起こしてしまいます。

 

●カルシウム

カルシウムが不足する原因はいくつかありますが、摂取量そのものが足りないと言うよりは、むしろそのほとんどは糖分の摂りすぎから起こっていると見てよいでしょう。

糖分は私たちの体を動かすいわばガソリンのようなものです。糖分を燃焼させてエネルギーに転換するのです。しかし糖分を摂ると、糖分が一人で燃焼してエネルギーになるわけではありません。燃焼するのには燃焼させる触媒が必要になります。その触媒の働きをするのがカルシウムという事なのです。

私たちがせっせと糖分を摂ると、体はそれを片っ端から燃焼させようとします。そうするとカルシウムはどんどん消費されていくことになります。

カルシウムがただ糖分の燃焼だけに使用されるのならそれほど問題にはならないのですが、カルシウムが果たさなければならない大切な仕事が他にあります。その仕事がおろそかになってしまいます。

そのカルシウムの大事な仕事とは、骨や歯を作るという仕事です。これがおろそかになると骨はボロボロになり歯は欠け落ちてしまいます。

「骨粗鬆症」はカルシウムが不足するとかかる病気です。この病気は、大根にちょうどスが入ったように骨がすかすかになり、海綿を乾燥させたような状態になります。こうなるとちょっと転んだだけで手首、足、腰の骨がいとも簡単にポキンと折れてしまいます。この病気は女性に多く、特に年齢が高くなるに従って増えてきます。筆者は、これらの女性の大部分は胃が弱く、カルシウムを消化する能力が低下しているのではないかと見ています。

その他、カルシウムは血清の中にあって、私たちの体にとって有害なアルミニウム、鉛、リン酸の毒を消す働きをします。カルシウムが不足すると、当然、血清の中のカルシウムも不足し、消すはずの毒が体内に蓄積されるということになります。鉛の毒は特に脳を侵します。

子供達の登校拒否やいじめなども、カルシウム不足という説を唱える医師もおり、またいらいらするのもカルシウム不足によるものだという学者もいれば砂糖を摂りすぎという言い方もできると思います。

●水溶性タンパク質・アミノ酸

含有成分の中で比較的多く含まれていると思われるのが、水溶性タンパクです。そのアミノ酸組成に見られるように、必須アミノ酸八種(リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、スレオニン、トリプトファン)のほか十種のアミノ酸が配合されています。恐らく、これらの遊離のアミノ酸やペプタイドも含まれているでしょう。したがって、水溶性タンパク・アミノ酸としています。

肉、魚、豆腐などの食品から摂るタンパクは、大部分我々の体の血となり肉となりますが、このような栄養補助食品から摂取した場合、内分泌成分になるケースが多いと言われています。体内に入ったタンパクは、胃や腸で色んな酵素の働きを受け、最終的にアミノ酸に分解され、腸管から吸収されます。このアミノ酸が血液によって各組織に運ばれ、再び合成されて、それぞれの組織のタンパクや内分泌物質に組み立てられるのです。また、消炎酵素が経口でも有効なことから、タンパク自体が機能的に作用することも考えられます。

内分泌物質とはアドレナリン、アセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質や各種ホルモン(前者もホルモンと言ってもかまいません)ですが、各アミノ酸自体も生理・薬理的効果を現します。

 

●ミネラル

われわれの体の中には、大切な準要素元素(カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム)と微量元素(鉄、亜鉛、銅など)が存在しています。以上のものを一般には、簡単にミネラルと言っています。

私たちの体に取り込まれるミネラルは、約五十種類と言われています。その中でも必要なミネラルは、主として次回に掲げる十六種類と言われています。これを必須ミネラルと言います。

この必須ミネラルが体内で不足すると、そのミネラルによって特有の欠乏症を引き起こします。よく知られているのは、鉄が不足すると起こる”貧血症”です。

ミネラルの必要量が体内に満たされていないと、体ばかりか心にまで悪い影響を及ぼしてしまうのです。

 

【ビタミンの働き】

ビタミンB2

lake_in_finland

成長促進ビタミンです。細胞の再生を促進し、体内の酸化還元作用に関連します。したがって、小児の発育を促進し、食欲・消化の増進に役立ち、ストレスを抑えます。

口中粘膜を保護するので、口内炎、舌炎、唇の荒れに、また目の粘膜を保護するので、目のチカチカ・ゴロゴロ、充血、角膜炎、白内障に効果があります。ほかに、皮膚、爪、髪を正常化し、特に肛門周囲や陰部の皮膚病に効きます。

ナイアシン・ビタミンB2・ニコチン酸・抗ペラグ因子

糖質代謝に関わる酸化酵素成分です。抗ペラグ因子という名の通り、日光照射部位の紅斑、水疱、角化のような皮膚炎、ニキビ・吹き出物などに効きます。また、口臭、食欲不振、消化不良、吐き気、下痢などの胃腸障害に良く、消化器系の正常化に働きます。

このほか、中枢神経機能の調整に関わるので、痴呆、記憶低下、頭痛、偏頭痛、不眠症、ストレス、さらに神経痛、関節炎などにも良いのです。

 

ビタミンB12

悪性の貧血の予防と治療に効きます。タンパク・核酸生合成に関わり、成長促進作用があります。また、中枢神経機能の調節作用を有するので、反射反応の鈍化、記憶の低下、精神的抑鬱・混乱・疲労、神経過敏、ストレス、不眠症などに効きます。このほか、肝機能の維持・強化などの働きもします。

 

葉酸

葉酸欠乏症貧血の予防と治療に用います。口内炎、舌炎、胃腸炎、慢性下痢、食欲不振、潰瘍などの口腔・胃腸障害に、また中枢神経機能の調整作用を有するので、記憶の低下、ストレス、神経症、疲労に効果を示します。さらに、肌を美しくします。

カロチン(Bカロチン)

プロビタンAで、体内に吸収されるとビタミンAになります。食物性食品に含まれています。ビタミンAは脂溶性で、大量に連続摂取すると副作用(発熱、発疹、頭痛、嘔吐、下痢)を起こしますが、カロチンの場合は掌が黄色っぽくなるだけで、副作用はありません。

発見当初は夜盲症の予防と治療、目の前に角膜・粘膜の保護、眼球の乾燥や視力の低下防止などに使われていましたが、近年は免疫機能の亢進作用が注目されています。すなわち、種々の病気の回復力を高めるということです。特に目だけでなく、鼻、気管支、食堂、胃、肺の粘膜も保護されることにより、感冒などの感染症はもちろんガンの予防ビタミンとして注目されています。

とりわけガンについては、正常細胞の発ガン誘発因子(インシェーター)、さらに促進因子(プロモーター)によって発ガンしたとすると、これに対してビタミンA、カロチン、ビタミンCなどが抑制的に、さらには治療的に働くとされています。

また、骨の形成に関連していることから発育を促進したり、免疫機能に関与していることからアレルギー体質や喘息などを改善します。

成分表の中で、総カロチノイドというのはカロチノイド色素を意味し、総カロチンは主としてBカロチンです。

ビタミンK

血液の凝固作用を示しますので、内臓出血、目の充血、鼻血、痔の出血、生理不順などの際に用いられます。ほかには、下痢、肝硬変、心臓内膜症、妊娠の際の浮腫などにも効きます。ただし、含有量はさほど多くありません。

【ビタミン】

OLYMPUS DIGITAL CAMERAクマ笹エキスには、ビタミンも各種含まれています。体にとって重要なビタミン・ミネラルは、兄弟のような関係にあるのです。ビタミンもミネラルもエネルギーを生み出すものではありません。しかしビタミンはミネラルの助けがなければ私たちの体に吸収されません。

ということは、いくらミネラルが多量に含まれている食品をとっても、ビタミンが不足したり欠乏したりすると、ミネラルが持つ本来の力が十二分に発揮することができないということなのです。

では、ビタミンとは何でしょう。

まず、ビタミンは体の組織を構成している要素ではないということです。ここはミネラルと違う点です。もう一つ、ビタミンは体の中で作ることができません。だから食品を摂ることによってのみ摂取できるということです。

ビタミンの種類は約23種類あり、そのビタミンが欠乏すると種類によってそれぞれ欠乏症を引き起こします。

ビタミンにはエネルギーとなりうるカロリーはありません。

私たちは食べ物を食べますが、これを体温で燃やしてエネルギーを生み出します。これを生体内代謝と言いますが、これを効率よく行うために触媒として酵素が必要になります。

酵素の中は、タンパク質部分の主酵素と非タンパク質部分の補酵素の部分に分けられますが、ミネラルやビタミンはこの補酵素として生体内代謝を正常に行うための大切な役割を果たしています。

そのためにもしミネラルやビタミンが欠乏すれば、体を正常に維持することができなくなるばかりか生命の維持すら行えなくなるということになります。例えて言えば、車のエンジンを動かすのはガソリンですが、そのガソリンに点火して爆発させるプラグが故障すればエンジンが動かなくなるようなものです。ビタミンが欠乏すれば、ちょうど体の中のエンジンのプラグが故障した状態になるのです。

【ビタミンⅡ】

Icelandビタミンは三大要素のタンパク、脂質を摂取・活用する触媒として必須の成分ですが、体内では合成されないため、主として野菜、海草、果物などの食物から摂取しなければなりません。もちろん、動物性食品の中にも含まれています。

しかし、食品の加工、保存、精製、調理などの際、このビタミンが破壊されてしまうケースが増え、どうしても不足気味になってしまいます、(典型的な例としては、江戸時代に米を精米した結果、脚気やビタミンB欠乏症が増加)。そこで、医療品をもってその不足分を補う必要があるというわけです。

近年、食生活や医療、衛生環境などの進歩・向上によって、欧米先進国や日本では、大部分の国民の寿命が飛躍的に伸びました。しかし一方、主として食品の悪玉成分の作用のため、ガンや成人病が多発していることも事実です。特に日本では、食生活のデタラメぶり、いきすぎに嗜好食品化も加わり、過労死や突然死などを生み出す背景にもなっているのです。

こうしたことから、欧米を先駆け日本でも、健康食品、栄養補助食品、あるいは機能性食品として最初に注目されたのが、このビタミンでした。つまり、ビタミンが、発見された当初の欠乏症の治療ばかりか、ガン、成人病、老化などにも関連することが種々の研究で明らかになってきたということです。日本では、ドリンク剤ブームまで起きていることはご承知の通りです。

【ネコと笹の関係】

ネコは不思議な動物で神秘的な感覚の持ち主です。食あたりの時などは道端の緑葉草を好んで食べています。またうっかりふぐ中毒になった時は笹葉を食べて解毒し、元気を取り戻します。生きる本能を敏感にかぎわけるネコの嗅覚は人間よりも数倍上なのです。そのネコが笹を好んでいるということは、笹の浄化能力が高いということをわかっているのでしょうね。

 

【ニワトリと笹の関係】

昔の農家はニワトリを飼う時、庭に竹やぶがあると放し飼いにしました。

朝はコケコッコーと元氣なひと声、こんな場合のニワトリは健康で病気など
しません。病気がち、栄養失調ぎみのニワトリを竹やぶに放しておくと、
その落ち葉をあさり、すぐ健康を取り戻します。産卵にも好影響を与え
どんどん産み落とすそうです。竹や笹はとてもすごいパワーがあるんですね。
この「産卵にも好影響を与える」というところが印象に残りますね。

 

【チシマザサの採取方法】

6月~10月のまだ真っ暗な夜中のうちに山に入り、明け方前から作業をはじめます。そして、午前10時には仕事を終えて、荷台をいっぱいにさせた4tトラックとともに帰ります。その4tのクマザサから採れるエキスはわずか15ℓです。

なぜ作業を明け方から午前10時までに行うかというと、夏場、日が昇ると笹の中が蒸すので、作業が長く続かないからです。採取地は国有林で、営林署から許可を受けて刈っています。

高さ3mほどの笹を、ほかの木々を傷つけることなく刈り取ります。それも、ナタで一本一本丁寧に行っています。

最初は、草刈り機を使ってみたりしましたが、まったくダメで、チェンソーもツタが絡まっているからムリでした。なので、丁寧に一本一本伐っていくしかありません。だから、ヤマゴの人たちはいつも大事そうに自分のナタを研いでいます。

そうやってクマザサエキスは丁寧につくられています。

【クマ笹(熊笹)は大地の恵み】

熊(クマ)とクマ笹の関係

 

クマは約3ヶ月にもわたって冬眠をする動物です。しかし、クマが冬眠している穴からは糞は見つかりません。
それは、冬眠する前に松脂を食べて肛門をふさぐからです。
そしてクマは、ひと冬を穴で過ごすので、冬眠に入る前には生命維持のために高カロリー、高タンパクのものをお腹いっぱいに食べます。
しかし、高カロリー、高タンパクのものをお腹いっぱいに食べて 糞をしないでいると、さすがに腸の中は異常発酵し、血液はドロドロに汚れ、毒素がカラダ中に回ってしまいます。

 

それを防ぐためにクマは冬眠に入る前に、大量のクマ笹を食べるのです。
その理由として、クマ笹(熊笹)には血液を浄化する作用や、腸内で発生する悪臭物質を除去する作用があります。
そして、春になり冬眠から目覚め一番先に食べるのも雪の下に残ったクマ笹(熊笹)です。

 

クマは本能的に知っている

 

笹を食べることで体内の血液が浄化され腸内環境がよくなることをクマは本能的に知っているのです。
また、クマの冬眠の穴は野生動物特有の臭いを感じないと言います。
これもクマが冬眠前に大量に食べるクマ笹の消臭作用が働くためと考えらます。

 

自然の摂理や昔の人の智恵と共に動物の本能的なものは、実に素晴らしいものです。

クマ笹(熊笹)は、どんなに文明が発展しようとも、今一つ、昔の智恵や動物の本能的なものを見つめなおす、そんな時間も必要なのかもしれません。

603394

【クマザサエキスの原材料のチシマザサを伐採している八甲田山について】

八甲田山(はっこうださん)は、岩木山とともに本州最北部にある火山群の総称です。1,500m級の山々が並び、最高峰の八甲田大岳の標高は1,584m。日本百名山の一つに数えられています。この連峰の深山には、ブナを中心とした原生的な森林(もり)が生い茂っており、それらの周りにはクマザサが密生しています。

八甲田山の夏は、涼しくハイキングには最適です。秋も素晴らしい紅葉を楽しめます。しかし、冬になると積雪は7m以上となり、木々も凍りつくほどの寒さになります。この中で、クマザサは雪に埋もれながら枯れることなく、成長を続けます。この厳しい環境が、八甲田山のクマザサが精力的に成長する秘密です。
青森地方では、チシマザサと呼ばれるこのクマザサは、笹特有の防腐効果を利用して、ちまきを包んだり、食べ物の下に敷いたりと身近に利用されてきました。また、八甲田山山麓の地方では、古くから「身体に良い」として、この笹のお茶が飲まれていたといいます。

【『竹取物語』の翁が“超”元気だった理由について】

満月皆さんは『竹取物語』をご存知でしょう。『竹取物語』という名前を知らなくても、「かぐや姫」だったらどなたでも知っているはずです。

この物語を改めて説明するまでもないことですが、内容をざっとお話ししておきます。

昔々駿河の国に“竹取の翁”という六十過ぎのお爺さんが住んでいました。このお爺さんは野や山に分け入っては竹を取り、それで竹細工をつくって暮らしていました。

このお爺さんには連れ合いがいましたが、二人の間には子供が一人もいませんでしたので、毎日毎日、淋しく暮らしていたのです。

二人は神様に、

「どうか私たちに子どもを授けてください」と一生懸命にお願いしました。

ある日、お爺さんが裏の山の竹林に入ったところ、根元が光っている竹が一本あったのです。お爺さんは不思議に思って、そっとその竹を切ってみると、中から可愛らしい女の子が出てきました。

お爺さんは大喜びでその女の子を家に連れて帰りました。お婆さんもその子を見て、「これは神様からの授かりものだ。私らの子どもとして大切に育てましょう。」

そうしてその女の子は“かぐや姫”と名付けられ、お爺さんお婆さんの子どもとして、大切に育てられることになりました。

その子は成長するにつれてますます美しくなりました。この評判を聞きつけ、京の都から三人の公家が求婚にやってきました。

かぐや姫は、

「私は誰とも結婚したくありません。どうぞ断ってください。」

とお爺さんお婆さんに言いましたが、三人の公家の求婚はますます強くなる一方でした。困り果てたかぐや姫は、

「そんなにおっしゃってくださるのなら、私の欲しいものを下さいますか。お三方それぞれに私の欲しいものをお話しします。まず燕が卵を産むときに一緒に産むという子安貝を取ってきてください。次に火の中でも燃えないという“火鼠の衣”を持ってきて下さい。最後に天竺にある蓬萊山の生えている木の枝を一本持ってきて下さい。その枝は幹が金で真珠の実が生っています。この三つのうち一つでも持ってきた人と結婚します」と言いました。もちろん、この三つは実際にあるものではなく、結婚を断る口実だったのです。

最後に時の帝から、「后として迎えるがどうか」と声がかかりました。しかしかぐや姫は、悲しそうに首を横に振ってこう言いました。

「お爺さんお婆さん、長い間お世話になりました。実は私はこの世のものではありません。月の世界のものなのです。今度、満月になったとき、私は月の世界へ帰らなくてはなりません。

それを聞いたお爺さんお婆さんはびっくり仰天し、なんとか月の世界に帰ることを思い止まらせようとしました。しかしそれは無駄でした。かぐや姫の気持ちは変わらなかったです。

思い余ったお爺さんは、帝に、「実はこうこうしかじか…」と話して、姫が月に帰るのを防いでほしいと申し出ました。帝は大勢の軍勢を満月の夜、お爺さんの家に遣わし、月からの使者を追い帰すようにすると申しました。

満月の夜がやってきました。何十倍もの月の光がお爺さんの家を照らしました。その光に乗って月からの使者が訪れたのです。

かぐや姫は、お爺さんお婆さんの前に両手を付き、「長い間本当にありがとうございました。私は月に帰らねばなりません。ここに月の世界にしかない不老不死の霊薬です。これを飲んでどうぞ長生きをして下さい」

と涙ながらに申しました。

帝の軍勢はお爺さんの家を十重二重に取り囲み、使者が家に入れないようにしました。しかし使者が現れると、大勢の兵士は皆、手足がしびれて動けなくなり、やがてかぐや姫は使者が持ってきた輿に乗ると静かに月へ旅立ってしまったのです。

後に残されたお爺さんお婆さんは、かぐや姫がいなくては長生きする甲斐もないと、かぐや姫がくれた不老不死の霊薬を、月に一番近い富士山の頂上で燃やしました。その煙はいまでも絶えず立ち上っているのです。

ご質問やご相談は、お気軽にどうぞ。

お電話でのお問合せはこちら

  • お電話06-6484-7509

お問合せフォームはこちら

お問合せ・ご注文はこちら

ページトップへ